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英語道ゼロ段が行く 〜 その2〜

たしかに、自分をゼロ段にすると身も心も軽くなる。
第一回名古屋ICEEもゼロの心境で臨んだ。ICEEでも、サッカー・ディベートを採り入れたから、初心者でもディベートに飛び込めることになった。

しかし、お祭り型の検定試験といえども、有段者のゲイトになると英語の武芸者同士の死闘は避けられない。今回は、関西サッカー・ディベートのチャンピオンの高森桃太郎か、関西外大が生んだ稀有の一匹狼、横山和之のどちらかがチャンピオンになるだろう、という下馬評だった。

どちらもB型で、私の愛弟子であり、この二人の勝負が気になっていた。
段を捨てているから、いずれこの二人が私に挑んでこようと、私の知ったことではない。

桃太郎(以下モモ)は、3歳のときから、父・高森省三(我国の早期英語教育では第一人者)と、今日まで英語でしか語らないという天才児。まるでモーツアルト。空手の心得がある。4人兄弟は全員英語ペラペラで、巧すぎて、NHKの『英語でしゃべらナイト』に出演依頼されることは、絶対にない。

高森という英語ファミリーの長男で同志社大ESS時代(部長経験あり)からカリスマ的存在として、多くの若者に慕われている。私に弟子入りしたときから、英語禁止令を出し、時々紘道館で鍛えた。
日本語のディベートでも冴えており、今ではバイリンガルのサッカー・ディベート業界では第一人者。性格は温厚で「水」のタイプ。

横山和之(以下カズ)は、モモと正反対の「火」のタイプ。関西外国語大学という羊の集団から抜け出し、無敵の狼男となった。英語の流暢さはネイティヴ並みで、敵はいない。名古屋では第二の松本道弘と呼ばれたことがあったが、のぼせ上がるところがあり、モモのクールさを欠くところがある。この男は英語で不良外人をおっぽり出す、用心棒の仕事をしたことのある格闘家で、将来が楽しみだ。

その3につづく

2009年7月10日
紘道館館長 松本道弘