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「全力投球する」―― give it 120%

TIMEが懐かしいgive表現を使ってくれた。それにitの使い方が巧いから、間違いなく斬れるネイティヴ・イングリッシュ。日常会話でも堂々と使える。

深夜テレビ番組のホストであるJimmy FallonがJay Lenoを紹介している。
テレビ・ホストらしく、気取らない口語英語を使っているからスッと頭に入る。

giveとgetの使用頻度数が、斬れるか、斬れないかの実用性のバロメーターになる。
You have to give it everything you have. (仕事も中途半端にやっちゃいけないよ)

深夜番組の仕事は、身も心もくたくたになる仕事 ―― a grind ―― なんだ。それをやってのける(pull it off)には、毎晩全力投球しなきゃ。
You have to give it 120% every night.

100%なら、与えられた仕事を忠実にやればよい。それ以上やる必要はない。
しかし、プロは違う。それ以上に、少なくとも20%(この数字がよく使われる)以上、働かなければならない。

同じようなプロ哲学をもつ私もこの英語を使う。100%でなく120%。短期間だが深夜番組(CNNデイウォッチ)のニュースキャスターをやったことがある。ようやく慣れた頃に、降板となった。もうすぐで100%という前だったからくやしかった。

そのおかげで、ニュースキャスター・ゲームが誕生した(名古屋外国語大学教授の頃、生徒たちの間で大評判であった)。
I used to give it 120%.

 

2009年6月5日
紘道館館長 松本道弘