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AB型はスパイダー 〜その6〜

O型がウサギとすればA型はカメ。休みもとらず、コツコツと頂上を目指して、登り続ける。休む時間が惜しい。しかしこの苦しさがA型にとり快楽なのだ。古代ギリシャ人のようなストイシズムがある。その点O型はローマ的だ。

遊びと闘い(仕事も苦)は別に考える。A型のように同時にはできない。ほとんどの競争で頂上を決めるのはOとAの決闘になりそうだ。山が高ければ高いほど、マラソン選手に多いA型に勝ち目がある。山が低ければO型が勝つ。かなり低いなら瞬発力のあるB型がトップになる。長続きしないのだ。

ちょっと個人的体験を述べる。私は高校・大学とずっと柔道部にいた。5〜6年前に、同窓会で45年ぶりに会った柔道部仲間の20名を調べたところ、ほぼ全員がOとAだった。Bは一人もいない。

調べてみたら、住所、身元不明(警察沙汰になって逃亡中の者もいた)が多かった。雲隠れしたうち一人だけは、生花の師匠になっていた。B型はわけが分からない。
戻る。さてAB型は?

山とは反対の湖へ出掛けて、ボートに乗っている。そして、山に登っている仲間をクールに分析している。ブログでも書いて、どこかの出版社に頼まれないかな、と空想に耽っている。このままなら可愛いのだが、一言いやみを言う。

「人生闘うことばかりが能じゃない。遊び心も大切なんだ」と、仲間を小馬鹿にする。どこか発言にも距離がある。英訳すれば、He’s distant.
大企業を捨てて、独りでベンチャー・ビジネス(多分IT)を始めようと構想を練っている、孤独なはぐれ狼がここにいた。

AB型の石原慎太郎もこういったことがある。「皇室内で狩りでもしませんか」という誘いを受けたことがある。「こんなご時世に、無用な殺生など」といって断った。間違ってはいない。しかし、「殺生」を理由に断るとは…。空気を読まない発言だ。

こういう人物が東京都知事になるのだから、放言を気にせず、マイペース人事を続けるより他にあるまい。部下が気の毒だが。同じくAB型の奇才・猪瀬直樹を巻き込みたい気持ちがよく判る。

AB型同士は、コウモリの親子(私の表現)で、超音波でコミュニケーションし合うことができる。水商売の人たちからも多くの証言を集めたが、あるAB型のママ(銀座)によると、AB型のお客さんは、ドアを開いたときから、ピーンとくる、という。そして手首を切った跡があるという。自殺未遂だ。太宰治(AB)も何度も自殺未遂をしている。

市ヶ谷の自衛隊隊員(100名近くいた)の前で講演をしたことがある。血液型の話をする前に、挙手を願った。なんとAB型は4〜5人しかいなかったが、近くにかたまっていた。そのうちの2人は、夫婦のように両隣に寄り添っていた。超音波(ウルトラ・サウンド)の交際といえば、まるでイルカだ。いや、私の観察は、あくまでspider sense。どこか超音波でネットワークを広げている。

 

2008年12月5日
紘道館館長 松本道弘