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O型はL語の世界 〜 その2〜

「Oは口論をしても、それでピリオド。その日は早く寝る。思いっきり食べるとかして忘れようとするけど、A型の人って、寝ずに、食べずにいつまでもウジウジと思い悩むのね」
A型に聞いても同じ結果。O型に近づくのはB型が一番早い。断られてもケロっとして、次のターゲットを探す。遊牧民族だから振り返る時間がムダなのだ。

過去を引きずるA型はそうはいかない。いつまでも別れたはずの女のことが忘れられず、陰影に富んだ手紙を延々と書き続ける。男心は男でなけりゃわかるものかとあきらめーたあ(人生劇場)と、歌いながら、聞きながらむせび泣く。いやだねー。

農耕民族のA型は、「待つ」―― ネチネチと。
A型の私もそういう、いやなところがある。執念深い。B型は私に対して「先生はB型でしょう、絶対に。同じ臭いがするもの」という。たしかに、松本一族ではO型が一番少ない。不思議にO型がいると、風通しがよくなるのだ。

私塾紘道館は20年以上の歴史を持つが、嫉妬深いA型が増え、A型支配が続くとお互いに監視しあい、必ず空気が湿っていく。B型が集まると、賑やかになるが、線香花火のようにパーッと盛り上がり、パーッと雲散霧消する。

かつて参謀塾という紘道館に対する対抗組織が生まれた。私も紘道館の活性化のために応援したものだ。ローマのような紘道館にとりカルタゴが誕生し、英語道が活性化される、と喜んだのもつかの間、散るのも早かった。血液型は全員B型だった。B型を集めて組織化を図るのは、ネコを集めて、サッカー・チームを結成するようなものだ。無謀。

こういうB型集団を動かすのは、O型に限る。O型はA型に多いshepherds(羊飼い人間)のための番犬(sheep dog)に抜擢されることが多い。羊の中に山羊(goat)のようなマイペース人間を強引に柵に入れて、指導するのは指導力のあるO型に限る。

Aは陰で糸を引く間接統治タイプ。かつてオウム真理教の麻原彰晃(A)が部下をO型で揃えたのも、アドルフ・ヒットラー(A型)の下にO型が多かったという事実と知恵からヒントを得たものだといわれている。その因果性に関しては確証を得たわけではない。

確証はないが水商売の人たちから得たガセネタを分析してもAとOの関係は巧くいく。目立たぬA型がオーナー、いつの間にか目立ってしまうO型は監督。プロデューサーならO型、ディレクターはB型。水商売なら、やとわれママはO型に限る。B型はヒモ。カラカラ屋のママはO型。マネージメントぶりや、演歌を歌う時の声量、音域といい、往年の名歌手・美空ひばり(O型)とそっくり。

どうも哲学好みの古代ギリシャ人がA型だとすれば、哲学まで商品にしてマーケットを利用するプラグマチックな古代ローマ人はO型だ。O型はA型に対し、恐怖心を抱いている。奴隷を巧みに利用したローマ人は、ギリシャ人の奴隷を師匠として崇め、高額の授業料を払ったという。A型は、教え方は巧くても、食わせ方はO型の方が上だ。

その3につづく

2008年10月24日
紘道館館長 松本道弘