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O型はL語の世界 〜 その1〜

O型は、ストレート・シンカー。真っ直ぐに考える。好きか、嫌いかがはっきりしている。善か悪か、表と裏の違いもはっきりしており、決断が速い。昼と夜、仕事と遊びと分けるのが好きである。夜は寝るもの、空腹になれば食えばいい。太古の時代より、O型の生き方はきわめて生命感にあふれている。

O型の世界はL語のそれ。生命(life)、生きる(live)、愛(love)、情欲(lust, libido)、法律(law)、lie(嘘。はったりに近い嘘が多い)、力(知名度は光輝くもの、light)。lightは光だが、「軽い」という意味もある。O型は、風のように変身も速い。

力を好むタイプはO型に限らないが、O型の好む力は、とくに人間関係における政治的優位性といえよう。どちらが強いか、どちらが上か、が気になるタイプだ。A型は、強くても正しくなければ ―― 少なくとも表向きは ―― 露骨な力を好まないshadowなS世界へ逃げ込む (蛇のように静かに姿をくらます)ところがあるが、O型はその反対に、露骨な衝突を恐れないパワー・ゲームのプレイヤーになる。

強い人間に憧れる。弱い人物には見向きもしない。O型編集長は、パワーのある人間をカバーに使う。A型は、特定の人物より、多くの偉人たちと、ひとくくりにするような「価値観」を前面的に出す。人間のパワーなどコロコロ変るものだと知っているA型は、そんなリスクはとらない。

risk-averse(リスク回避型)に対し、O型はまさにhunterにふさわしいrisk takersだ。ビジネスと政治はO型に向き、A型には不向きだろう。歴代の自民党のリーダー、そして外交的手腕をもったリーダーにはO型が圧倒的に多い。不思議なことに、O型の哲学者には会ったことがない。ローマ的なのだろう。

古代ギリシャ民族は、どちらかといえば哲学好みで、内観的だが、いったんローマに支配されると、議論も宙に浮いた議論より、実際的なテーマを扱うようになる。帝政(君主制)か共和制かという政治的テーマのディベートに変る。よりプラグマチックなのだ。

ローマは、法とゲーム思考により派手に拡大したが、それが何度もバブルを起こして縮小した。O型が支配するアメリカも、ローマと同じ道を辿る。歯止めが効かなくなり自滅する。O型は目標がある間は、最もパワフルな政治人間だが、目標を失ってたり、いったん劣ったパートナーの力量を見限るのも速い。見捨てた後、過去を振り返ることはない。

ハンターなのだ。男も女も。いろいろなO型女性(水商売が多い)にA型論(OとAと結びやすいから)を聞いた。
「A型男性はわからない。別れようと先に言ってから別れたはずなのに、それで終わらないのよ。それからの手紙が多いこと。うんざり。もう終わっていると思っていたのに」

その2につづく

2008年10月21日
紘道館館長 松本道弘