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O型人間 〜 その2〜

C氏(O型)という天才的セールスマンがいる。彼ほどの未来思考型O型人間には会ったことがない。自分の死期まで決め、その日をベースに逆算して「今を生きる」という周到ぶりだ。そして計算通り6人の子をもうけた。

未来思考に弱いB型や、あれやこれやと悩むリスク回避型のA型には真似できない芸当だ。
彼はリスク管理の達人で、話題も豊富。血液型に関しても一家言を持つ。そして、陰で人の悪口をいうタイプではない。ネアカだから良きネットワーカーになれたのであろう。
かつて、某有名会社のトップ・セールスマンになったというから前向きなO型気質を巧みに活用している。

以前、彼はこっそりと自動車運転に関する血液型気質論を教えてくれた。
A型は気が短く、スピード違反をする。犬や猫をよけて人をはねるタイプ。
B型は脇見運転の事故が多い。
AB型はたしか居眠り運転による事故が多いと言ったはず。

そしてO型は、私の記憶では、目的地さえ設定すれば、迷わずに進むので、途中で何人ケガ人が出ても、突っ走る、という。
ご自分の体験も加えられたのかもしれないが、一瞬「私のことを言っているのか」と思ったほどだ。

私はA型でもABタイプだから、隠れOだ。しかし、A型の私はすぐに原点に戻る。後悔もすれば、懺悔もし、謝罪もする。しかし、直線的に考えるO型は、過去を捨て、振り返らないから、めったに謝らない。

人の過去に触れることはないし、その反面自分の過去に触れられることも極度に嫌う。
A型はドン底で知り合い、助け合った過去が忘れられず、お互いに傷をなめあうことが快感なのだ。その関係を否定された時に、深い傷を負う。そして恨む。

O型にとり過去は過去。自分の過去を知っている相手、自分が負い目を感じるような相手とは距離を置きたがる性向がある。相手の過去を知り過ぎる(A型は知りたがる)人は、却って煙たがられる。たとえそれが善意に基づく配慮であっても、O型にしては、距離を置いて欲しいのだ。

その3につづく

2008年9月26日
紘道館館長 松本道弘