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A型人間 〜その6〜

私の頭の中にはシャーロック・ホームズ的なロジックが働いている。
南方熊楠(粘菌男)、丸山直樹(オオカミ男)、酒井與喜夫(カマキリ男)、能見正比古(血液型男)、そしてこの小池松次(青汁男)、すべてB型。

こういうのを帰納法というのだが、そこから得た原理・原則は逆に応用が効くのだ。これらの奇人・変人をまとめてみると、「空気に流されない、客観的事実に熱心、なんでもかんでも集めるのが好き、マイペース」というcore valueができる。そこから演繹的に推理を広げていく。シャーロック・ホームズも私もディベーターなのだ。

感覚的に、情緒的に考えるので、ややもすると思い込みが激しくなるA型とは対極にある。Aは本質論から入り、「そもそも血液型が4つしかないというのがおかしい」と凝り固まった思考の枠から一歩も出ないA型もいる。調査する以前の大前提から否定を始めるので、調査段階に至らない。

B型はその反対に、データ集めから始める。英語を始めても、単語集めから始まる。TOEICを受けると、スコアだけが気になる。何のためにスコアや点数集めが大切かわからなくなってしまう。本質論のA、証拠集めのB。

そのどちらにも属さないのがO型。O型は現実を重視し、自らが定めた価値判断に基づき、ゴールを設定する。そしてゴールを決めたら……
いけない。脱線をした。O型は脱線を嫌う。O型に関しては、いずれ書く。B型に戻る。とにかくB型はA型と違って周囲の眼を気にしないから、どこでも、誰に対しても、マイペースで、自説を吐き出すのが好きだから、評論家向きかもしれない。

竹村健一、大前研一、糸川英夫、そして外資系で名を上げた経営者のほとんどがB型。国際結婚に飛び込む日本人女性の多くはB型。グローバルな思考の持ち主。その反対が民族派のA型。A型の眼から見ると、B型は、国籍のないエイリアン。

だからB型を取り巻く人にA型が多い。講演のあと、小池松次氏を囲んで夕食会が開かれた。氏を取り囲んだ5人は全員A型だった。夜遅くなると、眼がランランと輝き、雄弁になるのがA型。小池氏は居眠りをしていた。

二次会、三次会、四次会と夜が更けるにしたがって、まずB型が消え、次にO型が消え、深夜近くなると、A型だけが残るというのが私の四半世紀にわたる観察だ。このようにネチネチと観察・分析を続けるのがA型だ。

A型が時としてB型が許せなくなるのは、B型のサラサラし過ぎる気質だ。自己弁護が巧い。「たまたま」という言葉が多い。ドタキャンが多い。貰った名刺のところに電話をかけても、掴まる確率がきわめて低い。いろいろな肩書きの名刺を持っているが、どこにも所属していない。

束縛が嫌いな遊牧民族なのだ。日本というA型主導型のネチネチ国家で、B型が浮き上がってしまうのは、あのサラサラ気質ではないだろうか。
「私は、ぴったり5時になったら帰るからね」と職場で言い切れるのもB型社員の外交特権なのかと思う。AやOが許されないことも平気でできるから、羨ましい存在になる。

あるB型は言う。
「私はB型だから、ドタキャンが平気なの」。
この強烈な自己肯定と開き直り。もう、手に負えない。

 

2008年9月12日
紘道館館長 松本道弘