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断食による危機管理 〜その3〜

いわゆる“自己発見”である。しかしそれだけではない。ポンコツになり始めた肉体をオーバーホールする目的も加わる。ほとんどの病気が治るというから、人間ドックの結果、入院そして薬漬けにされる懸念もない。

それに、今の日本、中国からの危険食品(毒ギョーザなど)も多く、いつ毒殺されても文句がいえない。食えるものが減ってきているのだから(パンダは食えない)。この食料自給率の極めて低い輸入依存型の日本では、これ以上腹を空かし続けるわけにはいかない。

とにかく肥満、アトピーという文明病に悩まされている、ひ弱な日本人がまず決行するのが断食ではないか、と思う。断食は苦しくはない。楽しいのだ。食物のありがたさがわかる。人に、家族に、職場にも感謝し始める。「素直さ」が戻る。心が癒される。内臓が強化され、心身の抵抗力も高まり、精神的にも高揚し、はつらつとした気分になれば、思考もクリアになる。つまり頭が良くなる。

『FASTING』の著者、Eve Adamson and Linda Horring, R. Dは、断食の効用をこのように述べる。
断食というホーリスティックな練習は肉体を休ませ、癒し、思考を浄化し、凝り固まった感情をほぐし、精神(spirit)を解放(release)させる。
断食とは、セルフ・ケアであり、平和的なrestful nurturing(休みながらの養育)であるから、断食をやらないのは、もったいない、と。You deserve it.

断食とは、肉体と精神を一体化させる。
精神とは、肉体の一部であるsoulと、外にいて肉体に影響を与えるspiritがある。
頭脳の中にある「心」は、mindであるから、当然「思考」も健全化し、冴える。
要するに狙いは何であれ、強くなりたいのだ。

だから古今東西を通じて、偉大なリーダーは、断食を体験したのだろう。
ガンジー、マザー・テレサ、ブッダ、イエス・キリスト、モーゼ、ムハメッド、ソクラテス、アリストテレス、ピタゴラス、ダライ・ラマ 等々。

その4に続く

 

2008年6月3日
紘道館館長 松本道弘