::松本道弘 巻頭言
::例会報告
::松本道弘プロフィール
::紘道館とは?
::英語道とは?
::館長ブログ
::松本道弘 日記
::斬れる英語コーナー
::書き下ろしエッセイ
::松本道弘著作集
::講義用テキスト(PDF)
::松本道弘対談集(動画)
::ナニワ英語道ブログ
::日新報道
::TIME asia
::ICEEコミュニケーション
  検定試験
::ワールドフォーラム
::フィール・ザ・ワールド
 
お問い合わせ先

風のロジック vs. 石のロジック

「千の風になって」は多くの人を大空へ駆け巡らせた。
あの死者の歌が……。
「あれはお父ちゃんの歌やね」という娘。
それから「千の風になって」は、遺族にとり、聴くたびに亡き父を偲ぶ鎮魂の歌となった。

なるほど風のロジックだ。
生者と死者の間を吹き抜ける隙間風。
そこへifという石のロジックを加えたらどうなる。

「千の風になって」は、生前にいつも父が歌っていた歌だとすると、その家族にとり、耳を塞ぎたくなるくらい、哀しく耐え難いメロディーになりはしないか。

亡き母と長時間のドライブをした時、必ずかけた「八雲琴」という琴の音楽がある。そのメロディーは、あまりにも生々しい。
辛くなるので、母の死後、聴けなくなった。
こういう心情も情理だろう。

変らないのは、恒常。
無常こそ公理、そして石のロジック。The only constant is change.

西洋諸国はこの石のロジックと共に文明を築き上げてきた。
このロジックや数学のルールを無視すると、日本人好みの感情的議論(アーギュメント)は口論(ケンカ)にエスカレートし、インターネット上で炎上を誘発させる。

風が火を煽るのだ。
それを食い止めるのは、ディベートの基本である石のロジックだ。

ディベートトレーナー講座始動!
詳しくはこちらへ→ http://www.naniwa-debate.jp/index.htm

2007年11月23日
紘道館館長 松本道弘