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英語道無惨 ―― 秘すれば花(急 ― その2)

前回の「急その1」に続く。

スポーツマン・タイプには、がんばり屋が多い。
目標があるから予定が立てやすい。

その点武道家タイプは、自己との挑戦だから、
ゴールが人によりマチマチである。
スタートは、ゼロから始まり、ゼロに終るのであるから、
周囲から見ると、マイペースになる。
一人相撲になる。
英訳すればone horse raceだ。

しかし、武道家タイプの道友との嫉妬はない。
スコア差による上下関係もない。
ライバル意識があっても上下意識はなく、あくまでヨコの関係になる。

道友は、長続きする。
術友は、付いたり、離れたり、長続きはしない。

英語道の歴史を振り返ると、必ず道友に助けられている。
松山の道後温泉でヤクザと英語対決をしてくれた塩入K(きよし)教授(当時関西学院ESS副部長)とはいつまでたっても戦友だ。

道友は、共に闘った仲間だから、離れない。
死ぬ時は一緒という気持ちになる。
ゼロから始まりゼロに終る。これが英語道。

紘道館の中興の祖と呼ばれている浜岡勤氏(国際ディベート学会事務局長、私と同期)は、かつて「先生には、段は要らない」と、七段の私に苦言を呈した。
扱いにくいO型人間で、ときどき衝突するが、戦友であるだけに、これからも長いつきあいになりそうだ。

(急 ― その3)に続く。


2007年9月21日
紘道館館長 松本道弘