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旅人は釣り人

旅人は釣り人に似ている。
狙った魚は、なんでもよい。
―― 女でも男でも、心に留めたいテーマでも。
焦り過ぎても逃げられる。
時には餌を食いちぎって逃げる魚もいれば、逃がす魚もいる。
釣るだけで楽しい魚もある。持ち帰る魚もある。
待っても待っても、欲しい魚は来ないもの。
旅人と魚とのウエディング・ゲーム。
釣りはやはりタイミング。
そのため構えもいる。

かかった後は、手放しで喜ばず ――
逃がした後も、くよくよせず ――
水面の波紋のように、残心≠忘れず ――
ふと浮かんだ詩にも、酔わず ――

つる人も つられる魚も つみがなく
  つりができれば ついに旅人

4月某日。飯田線の特急を逃し、次の特急まで4時間待たされた。
数分の違いで ――。くやしかった。喫茶店で旅人学を再考。


2007年5月7日
紘道館館長 松本道弘